テニスは難しいスポーツか?
このサイトでは「自分で自分のテニスを上達させる」事を目指していきますが、ここでは「テニスは難しいのか?」という点について少しだけ書きます。
(この後も随時この点については述べていきます)
前のページで述べたように『成人がテニスを始める際に利用できる”ほぼ唯一の 選択肢” であるテニススクール』ですが、
(その人が本来実現可能な上達の速度・上達の幅から考えれば)
「テニススクールに通っても上達しない」
と言って良い
と考えています。
実際、
「テニススクールに通っているのになかなか上達しない」
と悩んでいる方はかなりの数居られると思います。
自分は頑張っているのだから「スクールが悪い、コーチの指導が悪いから上達しないのだ」と思う方も居ますし、「自分は運動が苦手だから上達しないのは仕方ない」と諦めてしまう方もたくさん居られます。
テニスは日本で30人に1人が “続けている” スポーツ
2012年のデータですが、日本テニス協会の統計によると
「1年に1回以上テニスをやる10歳以上の人口は370万人程」
だそうです。
「国民の30人に1人、370万人の人が “続けている” テニス」が限られた才能や能力を持った人でないと満足に出来ないスポーツであるとは思えない
ですよね。
プロ選手を目指す訳でもないですし、楽しみ方は人それぞれでしょう。
でも、「ラリーすら続かない」ままでこれだけの人がテニスを続けるはずもありません。
つまり、「テニスが出来る」レベルは「誰でも出来る」位の難易度なのだろうと想像できます。
皆「自分でも出来そうだな」と思って始めているでしょう。
上達出来ない事を教える側のせいにしたり、運動が苦手だから仕方ないと思うのも「出来ると思っている事が出来ない不満を “自分以外” に求めて自分を納得させたい」だけ
なのかもしれません。
部活 “あるある” の話
テニスに限りませんが、学生さんの部活ではこういう悩みがあります。
・部活メンバーの “誰よりも” まじめに練習に参加し、たくさん練習もしてきた。
・熱意ではだれにも負けないと思っている。
・なのに上達しない。
・同級生にどんどん置いて行かれる。
・上手い下級生に追い抜かれる。
・試合のメンバーにも選ばれない。下級生が出場し、自分は応援。
・上達しないのは自分が運動が苦手だから、センスがないからだろうか?
こういった悩みを持っている方は「世の中でこんな悩みを持っているのは自分だけだ」とばかりに深刻に悩んでいます。
誰かに相談したい、聞いてほしいと思うのは、その状況を改善したいという気持ちよりも「大変だったね。頑張ったね。あなたは悪くないよ」とか「結果が出ないなら部活を止めてもよいのでは?」とか言ってもらいたいのかもしれません。
でも、このような事例は、
そこかしこで日々生まれている “部活あるある”
だと思います。
それだけ熱心に練習して上達しないのなら、
練習内容、練習する手法、自身の知識や理解に問題がある
のでしょう。
思うようようにいかない事で視野が狭くなり、客観的な思考で自分を見られなくなっているでしょうし、やってきた事を否定したくないから「今まで通りを続ける。”より一層” がんばる」しか考えられなくなっているのかもしれません。
自分の周りだけ、部活の環境だけが「全てだ」と思っていては “偶然” 以外の解決方法は見つからないし、見つからなかったから「ずっと変わらない」のでしょう。
「3年間頑張ってきたけど…」な終わり方が目に浮かびます。
立場を変わってあげる事はできませんが「勿体ないから改善したらどう?」とは思います。
私は
「自分のテニスを上達させるのは結局自分自身。コーチや周りの人達ではない」
と強く考えています。
世界No/1コーチに教わっても「言っている事が理解できない。実行できない」なら上達しようがありませんね。
自分自身のテニスへの理解 (テニスについて考える事)が自分のテニスを上達させていく手順、サイクル作りに関係します。
同時に考えるには知識が要ります。
部活の外 (大人も含めた環境とか)、それ以外のスポーツの情報、スポーツ科学の分野、(物体の運動に関連する)物理を学ぶ、ネットを使って海外の情報を探してみるとか。
周りに聞いた。コツを聞いた。ちょっと調べた位では理解が深まるはずもないです。
自分の世界で自分で悩んで (言葉は悪いですが) 時間を浪費しているのですから、やっていなかったことをやる、極端に変えてみる事も大事だと思います。
そして部活あるあると書きましたが社会人の方がテニスを始める、上達を目指す際も全く同じ事が言えます。部活に参加する学生さんより少しだけ『認識する世間が広い』点がマシかもしれませんが「上達しないことで悩む」方は少なくないですね。
上達する、上達しない “理由” を明確にしていく
上達するにも、上達しないにも “理由”がある。
今現在で満足な上達の道筋に乗っていないなら「自分の中で上達しない “理由” が明確になっていない」のだ。
と考えます。
「教わろう、教えてもらおう」という姿勢で上達しないままで居るのなら、
何かを大きく変えなければ恐らくずっとそのまま
です。
そのために、このサイトでは上達のための取り組みのひとつとして
「自分で自分のテニスを上達させる」
事を考えてきます。
それが今までと何かが変わるきっかけになればと思います。